生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

冬の平家平~姥ヶ岳のブナ林

昨日27日に、久しぶりに平家平に行ってきました。

例年ならまだ冬とは言い難い場合もあり、雪が降っても何十cm積もったりはしないんですが…。
今年は11月としては何十年(38年ぶりと言っていたかな?)かぶりの大雪で、周りはすっかり冬の景色でした。

でも、ほんとに冬だと平家平へアプローチする国道が通行止め(今回も実は通行禁止だったけど…)になってしまい、道路が通れたとしても、林道が積雪でとてもじゃないけど登れないので、実は積雪期の平家平には行ったことがありませんでした。

昨日の時点では林道には雪がほぼないし、山中もだいぶ雪が少なくなっているだろうとの予想を元に、思い切って山に登ってみました。


が…。
結果的には大変な山行でした。

基本的に、標高が同じでも山の中は林道ほど雪が融けてないし…。
その割には気温が高くて雪が柔らかくて重いし…。
標高が高くなるにつれ雪が半端じゃなくなるし…。
おまけに雪の重みで低木がよこになって進行のじゃまになるし…。

この条件で700mupはかなりの重労働でした。

でも、雪が降り終わって1週間という条件が良かったのか、哺乳類の痕跡は多く見られ、こちらはなかなか楽しかったです。
春以後、木々が展葉してしまうと見れない、登山道から離れたブナの木が見られたりとそれもなかなかの収穫でした。


まず、林道の雪の残っていたところにはニホンザルの足跡がいっぱい。川を挟んで対岸で声が聞こえていたので、直前にいどうしたんでしょうね。
ユキは大興奮でした(笑


山に入るといきなりクマの足跡。
突然の大雪で冬眠し損なったんでしょうかね。


これまた新しいようで、まだ爪のあとまでくっきり残ってました。
今ぐらいの気温だと、一日過ぎると周りが融けて足跡が不明瞭になるので…ひょっとすると昨日夕方~今朝にかけてここを通ったんでしょうね。



クマ棚もたくさんありました。
県のHPによると、今年はミズナラのドングリは成りがそれほど良くなかったようで、クマ棚も種類が判ったのはクリやオニグルミなど、ミズナラ以外の木でした。

そのほか、イノシシ、カモシカ、タヌキ、テン、ニホンリス、ハクビシン?などなど、足跡は種も数もたくさん付いてました。

平家平から姥ヶ岳に行く登山道の途中、標高1250mぐらいのところに見事なブナ林があります。
平家平のブナは二次林的なブナが多く、どちらかというと細い木が目立つのですが、ここのブナは見事です。
胸高直径50cm越えの木がボンボン生えてます。




巨木の樹形には、何か神々しいものを感じますね。



心配だった天気も何とか持ち…。
それは助かりましたが、雪の中を7時間以上歩きっぱなし。

車に着いたころはもうヘトヘトでした。


しかし…、積雪期にこの山を登ろう(←冬は基本的に国道は通行できないので)なんて酔狂な人はいないでしょうね。

貴重な体験でした。





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