生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

巣立ち雛を拾っても・・・

今日の朝、ユキの散歩をしていたらカワラヒワの巣立ち雛を見つけた。

すでに日が高くなりつつある時刻のスーパーの駐車場。
暑いし、ネコやカラスに襲われる危険性大。
とりあえず、植生のあるところまで逃げてくれればと思い、近寄ったところ・・・。

巣立った直後なのか、まだほとんど飛翔できず、おまけに何を間違ったのか人間相手に餌を乞うて口をあけている。
スズメのヒナなんかは巣立った直後でもすばしこく逃げようとするんだけれども。

カワラヒワって案外人懐っこいんやなぁ・・・」なんて思いながらも手を伸ばすと、あっさり捕まえられてしまった。




人差し指をヒナのかおに近づけると、やっぱり餌を欲しがって口を開ける。


☆とても可愛いんだけれども。

☆このまま飼えそうなので、連れて帰りたくなるけども。


巣立ったばかりの幼鳥の側には大抵親がいる。
親の方はは人間が怖くて近寄ってこないだけなのだ。
このときも親と思しきカワラヒワが、近くで警戒声?をあげていた。

スズメでもそうだが、巣立ったヒナは持ち帰ってもちゃんと育たない。
飛べなくても、親がいるかどうか判らなくても、そっとしておくのがベストである。

ヒナの生長は早く、今日飛べなくても明日になればある程度飛べるようになっている。

巣立ち雛は、巣立ったばかりのときはほとんど飛べない種が多い。
飛べなくて『可愛そう』『危険だ』と思うかもしれないが、それは人間の勝手な思い込み。
小鳥としては巣で何日もじっとしている方が危険が多いかもしれないのだ。

今の時期、里も山も小鳥は繁殖の真っ最中。
◇もし巣立ち雛を見つけたら、追いかけたりせずそっと観察しよう。
◇すぐに捕まえる事が出来でも持ち帰ったりせず、近くの目立たないところへ放してあげよう。

親切で持ち帰っても、鳥にとっては迷惑なのだ。

このカワラヒワも駐車場脇の植え込みに止まらせてあげた。

きっとすぐに親がやって来てくれるだろう。