生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

カラクイの削り方

三線のカラクイって、ちょっとした不注意で折れてしまうことありますよね。

先日、折れてしまったカラクイの修理のため沖縄の三線屋さん「ナビィ三線」さんにカラクイを注文したところ、ご親切にも下記のようなメールを頂きました。

「カラクイの削り方」です。

ナビィ三線さんにこの内容を当ブログに転載可能かどうかを問い合わせてみたところ、有り難くも快諾していただいたので転載させていただきます。
ありがとうございました(^-^)
画像付きですので、初めてカラクイを削られる方がいたら参考にしてみてください。

以下、ナビィ三線さんからのメールです。


ラクイの削り方(by ナビィ三線



■写真1
ラクイを削る為にあると便利な道具です。
一番上はホームセンターなどで売っている千円程度のヤスリ。
下の2つは100円ショップでも売っているヤスリ。
紙ヤスリやナイフも場合によって使いますが、ここでは一番上のヤスリのみを使った削り方を説明します。



■写真2
全く削られていない新品のカラクイ。
太いので穴の途中までしか入りません。
まずはカラクイを差し込む穴(範穴)に差し込んでみてください。




■写真3
ラクイの先を板などに当て、ヤスリをカラクイの段差から先の部分に均等に当てて削っていきます。
断面が丸くなるように少しずつ回しながら削るのがポイントです。
時々穴に差し込みながら太さを確認をして、削りすぎないように注意しましょう。




■写真4
このぐらいまで差し込める状態になったら、もう一息。






■写真5
ラクイの凸凹を確認します。
ラクイを穴に差し込んだまま、何度か回転させます。





■写真6
ラクイの断面が綺麗な円になっていないと、穴と接触している部分が擦れて光沢を帯びます。
この光沢は出っ張っている部分なので、光沢部分を少しずつ削り取るようにヤスリを当てていきます。



■写真7
ラクイと穴の形が合ってくると、穴と接触する部分全体が光沢を帯びてきます。
ここまで来たらほとんど完成です。
写真矢印部分のように、カラクイの段差が棹に当たらない程度の所で、削りをストップしておきましょう。



女弦と中弦のカラクイも同じように削っていきます。
ラクイの段差部分から棹の穴に差し込まれる所までの距離が3本とも揃うように削ると、見た目のバランスがとれて綺麗に仕上がります。


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ナビィ三線 http://www.nabbie.com
tel 050-5202-8485
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