生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

平家平でコサメビタキ


6月6日、大野市平家平にてコサメビタキを確認。

繁殖期に福井県内でコサメビタキを見ないことはないが、おそらくそれほど多くないと思われる。

特に当地では、1999年以降継続して鳥類の調査・観察を続けているが、本種の確認は春季秋季の渡りの時期しかなく、繁殖期での確認は初めてだ。

あるいは、これまで見逃していたのだろうか?

確かにコサメビタキは見た目も地鳴きも囀りも地味ではあるが…、鳴き声は比較的特徴的なので、聞きのがしていたということはないだろうと思う。

今回は、しきりに囀るオスと思われる個体と、その近くで佇むもう1個体を確認した。
佇んでいたのはペア相手なのか、侵入個体なのか。
ベア相手なら繁殖の期待も高まる。


ところで、当地の調査地周辺では、数年前からアカショウビンの声が聞こえ出し、以後、毎年姿もしくは声を確認している。
そして、今回12年目にしてコサメビタキを初確認。

逆に、ヤブサメは昨年の繁殖期には全く確認出来ず(繁殖期が過ぎると姿を現すが)、今年も今のところ確認出来ていない。
ウグイスもまだ賑やかに囀ってはいるが、以前に比べれば少し減少したように感じる。繁殖期後期に見られる幼鳥の数も少なくなっている(標識調査結果より)。

つまり、この10数年で繁殖期の生息種が少し変化しているように思うのだ。

当地はかなりの山奥でもあり、環境は比較的安定している(人為改変が少ない)と思うのだが…。
繁殖期の生息種に、短期間で上記のような変動があるのだろうか?

今後の動向にも注意したい。