8月31日。
あるいは。
と思い、物体が動いた場所をさらに確認してみると、案の定そこには鳥のヒナが。
まだ飛翔できないそのヒナを捕まえてみると、クロツグミだった。
羽音が聞こえたのは兄弟か親だろう。
多くのスズメ目の鳥は、巣立った直後はほとんど飛翔できない場合が多い(スズメの巣立ち雛がよく人に保護されるのはこのため)。
それにしても・・・。
平家平では、クロツグミの渡りは9月下旬から1ヵ月弱続く。
このヒナはまだ幼羽も満足に伸びきっていなかった。
これから大急ぎで幼羽を完成させ、さらに渡りを始めるまでに第一回冬羽に換羽しないといけない(通常のクロツグミの若鳥はすでに第一回冬羽に換羽し始めている)。
少し心配になったりもするが・・・。
放してやると、元気に走って行き、茂みに入って安心したようだった。