生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

朴槿惠大統領「親日幻想」に騙されるな―呉善花(拓殖大学教授)

私は隣国との友好を阻もうとする者ではありません。
交流を求めるなら相手のことをよく知らなければいけないと思っているだけです。
特に中国人、朝鮮人は日本人とは持っているメンタリティが違いすぎます。
なのに、今はネットがあって情報の共有が簡単になったということがあるとはいえ、素人がちょっと調べれば分かるようなことも鑑みず、考慮せず、政治でも経済でも安易に接し過ぎてたんじゃないでしょうか?
 
まだ東南アジア諸国の方が精神面では日本人と近いような気がします。
 
朴さんには別に期待していたわけでもないですが、3・1節の演説を聞いて(てか、あとからネットで読んだだけやけど)あらためてガックリきました。
 
-----------以下、BROGOSからの抜粋----------- 
 
韓国大統領選での朴槿惠氏勝利は、日本では好意的に捉えられている。だが彼女の“本質”をみれば、日韓関係改善などけっして期待できない――。

父・朴正熙大統領は本当に「親日」だったのか?

 2013年2月、韓国において朴槿惠政権が発足した。韓国が今後、どのような政策運営を行なうかはまだ不明だが、日本のメディアのほとんどは朴槿惠氏の大統領就任を好意的にみている。「日韓関係は改善が期待できるに違いない」と。

 だが私は、そのような風潮に違和感を抱いている。なぜ多くの日本人は、朴槿惠大統領下で日韓関係は改善すると考えるのだろうか。

 その大きな要因は、父親の朴正熙大統領であろう。彼は日本の陸軍士官学校を卒業(57期相当)しており、1963年に大統領に就任後、65年には日韓基本条約を締結して日本との国交回復を果たした。このように父親に「親日的」とのイメージがあるため、娘の朴槿惠氏にも同じイメージがもたれているのだ。朴槿惠氏が女性であることも、ソフトな印象につながっているのであろう。

 だが、これは大きな勘違いだ。朴正熙大統領は16年ものあいだ政権を握り、いわば独裁主義を採ってきたのである。じつは韓国では、この時代にもっとも強烈な反日教育が行なわれていた。

 たしかに朴正熙大統領は、個人的には日本好きだったのかもしれない。先述したように日本の陸軍士官学校の出身であるし、軍事クーデターを起こして軍事政権を敷くわけだが、韓国の軍事システムに日本的なものを随所に導入している。だが国内では反日教育を徹底させ、それによって、韓国人の反日感情が確固たるものとなり、現在に至っているのである。

 李承晩大統領が採った反日政策を、朴正熙大統領は踏襲したのだ、とよくいわれるが、李承晩大統領時代の韓国国民の教育レベルはそれほど高いものではなかった。つまり「反日」は、国民のあいだでそれほど強く固まってはいなかったのである。国民の教育レベルが上がり、徹底した反日教育が敷かれ、「反日」という思想基盤がつくられていったのは、朴大統領時代からである。

 その反日教育とはどういうものか。「とにかく日本人は韓国人に対してひどいことをした」ということを学校教育で徹底的に教えただけでなく、マスメディアも一貫してそのような報道を行なった。私が韓国で学校に通っていたのもちょうど朴正熙大統領時代だったが、そこでは日本人を「ウェノム」と言った。「ウェ」とは倭国の「倭」、つまり「倭の奴」という意味である。そして日本人を「血も涙もない人間だ」と悪魔のような存在として教わったのである。いま60歳前後以下の教育を受けた韓国国民はだいたい、このような侮日の感覚をもっている。韓国で何かあるたびに日の丸を燃やしたり踏みにじったりするのは、そのためである。

 朴槿惠大統領は現在、61歳。つまり、彼女も一般の韓国人同様、朴政権が敷いた反日教育を受けてきた。たとえ朴大統領が個人的に親日だったとしても、家で娘に対して親日的なことをいうような矛盾を犯すはずはない。実際、朴槿惠氏は、一般の韓国国民がもっているレベル以上の対日認識はないと思う。あらゆる発言内容をみても、一般の学生レベルの歴史認識しか持ち合わせていないことがよくわかる。
---中略---

 日本では韓流ブームが起き、韓国ドラマをみていると親近感を覚えるという人もいるが、それは表面的なことでしかない。物理的な距離は近いが、精神性や文化性はまったく異なっている。理想として日韓関係が良くなればいいが、そうするには血の滲むほどの努力が必要で、至難の業だとわかるだろう。私も日本の研究をしながら日韓間の溝がいかに深いかを身をもって感じてきた。

 繰り返しになるが、朴槿惠大統領は一般の韓国人の受けた反日教育のレベルしかもっておらず、少なくとも竹島は100%韓国のものだと思っているはずだ。歴史認識についてもおかしいのは日本で、ゆえに日本が正しく直すべきだという認識しかない。従軍慰安婦の問題についても、必ず同じ主張をしてくるだろう。そこをしっかりと押さえておかないと、日本はまた日韓関係で失望する。間を置いて相手を見定めること、距離を置いて付き合っていくこと、である。少なくとも、朴槿惠大統領が「親日的」だという幻想はけっして抱いてはならない。
http://blogos.com/article/60447/?axis=&p=1

■ 呉 善花(お・そんふぁ)拓殖大学教授
1956年、韓国・済州島生まれ。83年来日、大東文化大学(英語学)卒業後、東京外国語大学地域研究科修士課程(北米地域研究)修了。新潟産業大学非常勤講師を経て、現在、拓殖大学国際開発学部教授。著書に、『韓国併合への道 完全版』(文春新書)ほか多数。

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■ 『 Voice 』2013年5月号