昨日、平家平での秋前期の標識調査を終了しました。
この時期にこんなに力を入れて調査したのは久しぶりです。
サメビタキ類って、もともとそれほど個体数が多くないことに加え、主に木々の梢を利用するのでバンディングではあまり捕獲できないんですよね (ぁ。バンディングについてはこちら参照)。
このブログではこれまで調査での捕獲時の写真は上げていなかったのですが、まったく出さないのももったいないので、今回、ヒタキ類の顔写真だけでもUPしておきます。
比較して楽しんでください(笑)
サメビタキ成鳥(コサメっぽく見えますがサメです)↑ ↓サメビタキ幼鳥(第一回冬羽)
目視観察では最も多く確認できたのがサメビタキでした。
識別図鑑には大雨覆の褐色羽縁がサメビタキの特徴のように書かれている場合がありますが、どうもこれは幼鳥の特徴のようです。成鳥の場合には、写真の通りほとんど目立ちません。
エゾビタキ幼鳥(第一回冬羽)
サメビタキほど数は見かけませんが、エゾビタキもサメビタキと一緒に渡って行っているようです。
サメビタキとエゾビタキはよく似ていますが、実際手に取って計測してみると、エゾビタキの方がだいぶ大きいです。嘴も長目で黒っぽい。色は全体に淡目です。
キビタキ♀成鳥(今回の調査の写真ではないですが)
放鳥数ではキビタキ最も多かったです。
平家平では(ヒタキ類では)オオルリが最も多く放鳥される種ですが、今回は時期的に渡りの盛りを過ぎていました。
オオルリは渡りも後半だろうと思われるのに、オスもメスも成鳥が捕獲されました。
放鳥数自体が少なかったので、この時期にしてはちょっと珍しいです。
時折森の中の鳥の声がザワつくな・・・と思っていたら。
写真を撮ってよく見てみると、尾の先がやっぱり針のよう(なのでハリオ)なんですよね。
調査地では「ビューン」と風を切る音が聞こえるくらい近くを飛翔してくれます。動きが早すぎてその時の写真は撮れませんでしたが・・・。
次回行くときはもう夏鳥の渡りは終盤で、冬鳥と入れ替わっている時期。
後半はどうなるのかな~。
楽しみ♪
余談ですが、サメビタキはコサメビタキよりもエゾビタキよりも「男前」な感じがします。
私の勝手な印象ですけど(笑)