10月中旬。福井ではノジコの渡り時期です。
この時期、毎年恒例になっている福井県あわら市でのノジコ調査ですが。
山場のない調査の中で - 生きものがく房《のにある》@越前美山
早くもエンベリ祭りや~ - 生きものがく房《のにある》@越前美山
今年も行いましたよ。
以下、標識調査で捕獲された鳥が手に持たれた状態の写真を載せていきます。不快な思いを持ちそうな方は閲覧を避けてください。尚、捕獲および撮影はバンダーライセンスおよび鳥獣捕獲許可証を所持した者が行っています。
昨年、一昨年は放鳥数が少なくてどうしたんだろうか?と思ったノジコですが、今年はほぼ同じ期間・規模の調査で総放鳥数50羽を超え、まずまずの成果でした。
上記リンクの通り、初年の2016年に100羽を超えたのちは放鳥数がかなり少なかったので、2016年のあれはイレギュラーな状態だったのかな…と、危惧していたんですけどもね…。やはりここはかなりの数のノジコが利用している中継地である可能性がかなり高くなりました。
今シーズンは敦賀の中池見湿地とも連携をとっていましたが、今年は渡りが早かったかもしれないとのことで、ピークを逃していた可能性があります。
ノゴマ↓は夜間誘引を試みたのが功を奏したのか放鳥数が激増しまして。そのうちの1羽が北海道放鳥の再捕獲個体(リカバリー)でしたよー。
新放鳥場所は道南でした。福井の海岸近くを経由して南へ渡ってるんですね。
そして今回の目玉。
羽衣や頭骨の骨化状況から今年生まれの第一回冬羽個体と判断しましたが、性別がイマイチ不明です。雰囲気的にはオスっぽいかなと思いますけれど。
図鑑にも1Wの性別の識別には言及されていないですね。まだはっきりと判っていないのかも(日本では春の確認が多く、標識調査でも秋の放鳥は珍しいとのことでデータが少ないのだと思います。ヨーロッパでも確認が少ないのかスベンソンにも記載がないです)。
お腹の白さや全体のプロポーションからカシラダカと間違えそうですが、腰が鱗模様のカシラダカと違ってホオジロのように赤褐色です。
ま、頭見りゃ「違うな」ということは判りますが。
今年も昨年に続きシメが多いですねー。姿や声をよく聞くのに捕獲されないのが歯がゆい。春は放鳥できたのですけど、観察できる数からは微々たるもの。林の高所を利用するシメやイカルのバンディングは難しいです。
ところで先日、ヤマガラとエゴの実の記事を上げましたが。
ここあわらでもやはりエゴの実はたわわに実っており、ヤマガラが頻繁に行き来していました。
網場の近くにもエゴノキがあるので効率よくヤマガラが捕獲され…。今回はヤマガラ祭りの様相も呈していたりしましたわ。雌雄(正確には判別できませんが)成幼の見比べができて勉強になりましたよ。ヤマガラには甚だ迷惑な話ですが(笑)
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