福井県の奥越地方では今秋、ツキノワグマの目撃が相次ぎ、人身事故も起こっています。
ドングリ(福井県奥越地方では主にコナラやミズナラ)の実が大きくなる9月前からブナやミズナラの実の凶作は判明しており、大量出没の予想はあって注意喚起はされていたんですよね。
しかしまあ、実際にこの時期になってみればうちの近所でも集落近くのあちこちにクマの気配が見られまして。
一昨日はとうとうルウの散歩中に危うく鉢合わせするところでした💦
多聞にもれずやはり自宅横のカキの木に登っていたらしいのですが、近くを通りかかると、犬が怖かったのか、ライトの光に驚いたのか、こちらには(たぶん)目もくれず、一目散に山奥へ走り去って行きました。
逃走音からしてそこそこの大きさの個体であることは予想できたのですが、翌朝登っていたカキの木を見に行ってみたら、かなりデカ目の爪痕が…。
そしてその上にはできかけの熊棚。まだまだ「これから食べるで!」ってときに邪魔をしてしまったのかな。
下にはクマが落としたと思しきカキの実の食べ跡。
食べ跡があっても糞はなくてですね。それからもまだ食べ始めだったことが推測されました。
今年はほんとにブナとミズナラが凶作で、先日平家平へ行った時も実はまったく見られませんでした。ブナ帯では秋には食べ物が少ない状態になっていたんでしょうね。
それを現すかのように、平家平の調査地にしかけてある無人カメラには8月27日を最後にツキノワグマの出現がまったく無くなっていました。7月3日に設置(撮影開始)して、それまでは幾度となく現れていた(7月2回、8月3回)のにも関わらずです。
食べ物が豊富な年は意外と固定カメラには写らない傾向がある(たぶん食べ物があるところに留まることが多い)ので、ひょとしたら夏の間からすでに食べ物が乏しくて、食べ物を探すためにあちこち徘徊していたのかもしれません。
人身事故は困りますけれど…。やっとの思いで食べ物を見つけたと思ったら人に追われたり撃たれたり、クマも受難ですわ。
けれど、もう少しで冬ごもり。クマの出没もなくなってくると思いますよ。
ツキノワグマについては昨年こんなことも書いています。
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