生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

六呂師高原(福井県大野市)のニュウナイスズメ






本日早朝、自宅上をサンショウクイが20数羽飛翔して行った。
我が家は盆地の市街地。
近所にサンショウクイの生息環境はないので、おそらく渡りだろう。南西方向に消えていった。

少し気になったので、この時期サンショウクイがよく見られる六呂師高原を久しぶりに訪ねることにした。


9時ごろ六呂師高原着。スキー場の駐車場に車を止める。
スキー場はすでに秋らしくなり始めている。ウシの姿が見え相変わらずのどかだ。
以前、このブログでも書いた通り付近にはやはりアマサギの姿はない。

少し時間が遅かったからかどうなのか、サンショウクイの声は全くない。例年だと、駐車場南側の神明山からサンショウクイの群れがいくつも飛び出すのだが。
この辺り、牧場あり肥料プラントありでカラスやトビの個体数が非常に多いのだが、それが災いしているのか、繁殖期の小鳥類が非常に少ない。渡りが始まるとやや賑やかになるが・・・、それも10月半ばを過ぎてから。今はホントに鳥が少ない時期なのだ。

妻平湿原→馬取池→自然保護センターと、昼過ぎまでブラブラしてみたが、あまり鳥影は多くないので帰宅することに。


この時期、森の鳥は少ないが、その他では一つ楽しみがある。
スキー場から少し下った水田地帯に、ニュウナイスズメが大挙飛来するのだ。

地上の目立たないところで採餌するため、正確な飛来数は定かではないが、これまで観察した最高羽数は約1000羽。ここまでは行かなくても、午後日が傾く頃になると、大体決まった電線に200羽程度が止まっていることが多い。
今回はどうだろう? 8月下旬に初認することが多いので、時期的にはもう来ている筈である。

期待して駐車場を出発。
でも、時間的には少し早いかな・・・と思っていたが・・・、いた。
電線に数羽。
こちらに驚いて飛翔したが、それを追いかけると・・・、またいた。
岩に生えた林にうじゃうじゃ。
大雑把に数えて約500羽。
おそらくもっといる。

観察していると、下の田んぼにどんどん降りて行く。どうも刈り入れ前の稲を食べているようだ・・・。
あ~ぁ、ダメだよ稲食っちゃぁ。
スズメと違って熟した稲が好きなんだろうか?
ま、食べている瞬間は見ることが出来なかったから間接証拠しかないが・・・。

稲を食べているとしたらちょっと問題だろうか?
ただ、このニュウナイスズメの群れ、稲刈り後10月20日前後までいるので、稲ばがりを食べているわけではないと思われる。あるいは落穂・二番穂を食べているのかもしれないが。
六呂師に住んでいた5年間でも、農家の方が困っているという話は聞いたことがなかったので、被害はたいしたことないのかもしれない。
個人的にはそう願いたい。ウォッチャーとしてはニュウナイ1000羽はとても魅力的なのだ。


ニュウナイスズメに満足して再び帰途に着く。
六呂師の水田は金色に色づき始めていて綺麗だった。