生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

プチベジタリアン


ベジタリアンには以前から懐疑的だった。

イメージとしては、ベジタリアン=動物愛護。
動物を「殺める」のが「イヤ」だから肉は食べないという甘ったるい理論。
気持ちは解らないでもないけれど…。

でもこれ、私的には「動物はダメだけど植物はいいの?」と思ったりする。
同じ命なのに…。
命の議論をしていくともっと細々としてくるし…。

ともかく「愛護的採食主義」には若い頃からどうも納得がいかなかった。


しかしながら、ベジタリアンにはこの他にもいくつかの種類がある。

「健康志向的」とか「環境的」とか。

これらは「殺生」そのものを問題にしていないので、完全に動物質を絶つわけではないことも多い。

これなら共感・実行(←するとすれば)できるかな…と思っていたら、週間「SPA」3月4日号でこんな記事発見。


『地球環境のために肉を食べない人々の主張』


内容は概ね「畜産による温室効果ガスの量は我々の「想像以上」に多いものなので、それを抑制・減少させるために肉(主に牛肉)を食べない」というもの。
確かに、人が植物質のものだけ摂って生きて行けるなら、その間にある家畜は余分な二酸化炭素等の「温室効果ガス」を排出していると言える。

そして、この主張は目的が温室効果ガスの減少なので、「肉食」を「減らそう」と言っているだけで、
肉を完全に「やめろ」という人は少ない。

これならできるのでは?


それにしても、驚いたのが家畜の出す温室効果ガスの量。
孫引きで2005年11月の国連食料農業機関(FAO)の報告書の文章を引用すると…。
「家畜部門から排出される温室効果ガスは、全排出量の18%を占め、それは車や飛行機などあらゆる輸送手段から排出される量を上回る」らしい。
牛のゲップは温室効果が高いのだ。


ま、私はこの記事しか見ていないので、詳しいことは時間があるときにもう少し調べたいが、理解できたのは、
「一人一人が肉食を少しでも減らすことで、温室効果ガスの抑止に少しは役立つんじゃないか」
ということ。

お肉は美味しいので、完全にやめろといわれると抵抗があるけれど…。
肉ばかりガツガツ食べる人を見てると「それもどうかな?」と思う。

そういう人に「少し肉を減らした方が健康だけじゃなくて温暖化防止にもいいんだよ」と言えるのならちょっと嬉しいかな。



最後に、参考までにこんなデータを。

「CO2削減量の比較」(一人当たり一年分)
○シャワーを毎回1分減らす・・・約20kg削減
○テレビを見る時間を毎日一時間減らす・・・約13kg削減
○買い物をするときにマイバッグを使う・・・約20kg削減

セミベジタリアンになる・・・約200kg削減
○肉食の量を半減させる・・・約250kg削減
ベジタリアンになる・・・約500kg削減

(国連ニュースサービスをもとにスウェーデン人環境コンサルタントのペオ・エクベリ氏が算出:同SPAより引用)


※写真は「食材事典」http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/Gyuniku.htm より