現在、あわら市におきまして、鳥類標識調査を行なっておりますです。渡り鳥と足環｜山階鳥類研究所
※以下、小鳥を手に保持した写真を載せます。気分を害する恐れのある方は閲覧御遠慮ください。尚、調査に当たってはバンディングライセンスおよび鳥類捕獲許可証を所持した者が行なっています。
主にノジコの調査で1週間ほど行いますが、調査期間はノジコの渡る時期に合わせています。15日はノジコ29羽を放鳥し、今日もヨシ原から声が多く聞こえています。そろそろ渡りのピークを迎えつつあるようですよ。
ノジコは日本でのみ繁殖し、フィリピン等のごく限られた地域で越冬します。当調査地は渡りの中継地となります。ノジコ渡り中継地としては福井県内では中池見湿地が有名ですが、当湿地がラムサール条約に登録されるにあたり、ノジコが中継地として利用していることが理由の一つとなっているのです。
因みに、秋に当湿地へノジコが大量に渡って来ることは標識調査によって判明したんですよ。
ここで放鳥した個体がどこかでまた捕獲（死体の発見も含め、２回目以降足環が確認されることを回収といいます）されると嬉しいんですけどねー。今のところまだ記録は無いようです。回収を期待しつつ、来週にかけてちょいと調査がんばります。
調査地の湿地内ではノジコの他、ウグイスも騒がしく鳴いており、意外とシジュウカラもよく動いています。上空ではヒヨドリの群れが西へ飛翔するのがよく見られ、アトリの群れも見られ始めました。アオジやカシラダカも姿を見せ始めてますし、これからどんどん賑やかになってきますよ♪
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