生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

2022年11月20日サトツナギバザーロ生き物観察会

11月20日のサトツナギバザーロ生き物観察会の様子です。

今回は、5月に続いて福井県自然観察指導員の会会長の多田雅充先生を招いて植物観察会を行いました。秋も深まり植物の活動も控えめになっているので「見るものがあるのかな~」と、動物をやっている者からすると少し心配な部分があったのですが…。杞憂でしたわ。

 

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前回同様和やかな雰囲気で始まりました。

紅葉がどのような作用で色が変わるのかの説明を受けた後、いざ植物の観察へ。

まずは葉痕の観察から。枝から葉が落ちた痕がいろいろな形に見えるんですね。

カキノキの葉痕(葉が落ちた痕)人の顔のようにみえるとのこと

オニグルミの葉痕→羊の顔

もう枯れて茶色くなりつつある草本類の観察。この時期はひっつき虫も多いのです。

ゲンノショウコの種を飛ばした後の鞘→別名「みこしぐさ」

 

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エノコログサ→犬の尻尾のようだから?犬ころ草からの転訛

チカラシバ。葉っぱは少々引っ張ってもちぎれない、力強いイネ科植物。

代表的なひっつき虫、オオオナモミ(先生が持ってきてくれた)。帰化種なのです。とげとげの先がマジックテープの硬い方のとげとげに形状が似ています。ひっつく原理は一緒なのです。

上記チカラシバやオオオナモミ、写真がありませんがイノコヅチやアメリカセンダングサなんかもこのあたり(というか田園地帯ならどこでも)に多いひっつき虫で、群生地に知らずに入ってしまうとちょっとやっかいです。フリース生地なんて地獄をみるので、この時期の植物観察はフリースは避けた方が良いですよ。

お花もわずかながら咲いていました。

ヨメナの花(ノコンギクとそっくり)

ノコンギクは子房と花の間に冠毛が見える→これには無いのでヨメナ

八幡神社にて。イチョウが葉っぱを一面に落としていました。銀杏もいっぱい落ちていましたよ。

境内に2本だけムクノキがあったのだそう。福井では比較的珍しいとのことですが、ここのはどうも人が植栽した可能性もありそう。

ムクノキの落ち葉。表面がザラザラしていてヤスリのよう。爪が磨けます。

名前の由来は、幹の皮がパリパリと剥けるので「剥く」の木だとか、ムクドリが好んで食べる(ムクドリ以外の鳥もよく食べていますが)のでムクの木になったとかいろいろ説があるそうです。

1時間ほどの観察会でしたが楽しい時間を過ごせました。枯れ野に見えてもいろいろ見るものありますね。植物は枯れても残ってくれてるからありがたいな~。

サトツナギバザーロの生き物観察会は今年はこれでおしまいです。来年春からまた開催しますので、興味のある方、是非お越しください~。

 

 

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