生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

カヤ田で稲刈り






昨日、福井県三方上中郡若狭町のカヤ田(中山湿地)において、稲刈りの作業体験をしてきた。

このイベントはハスプロジェクト推進協議会が主催(ハスプロについてはこちらを参照→http://www.komusyoukai.com/~hasupro/)で、たくさんのボランティアの方が参加していた。

作業は大まかに、刈り取り→束ね結び→搬出→つるし干し(農作業の用語判りません(汗)。写真見て想像してください)で進むが、ここの田んぼは水を完全に抜けないために、足元はじゅくじゅくにぬかるんでなかなか大変な作業だった。
参加者はおそらく20名以上はいたと思うが、それでも予定のお昼を回っても終了せず、主催者側で残業することになったようだ(昨年までは今よりも面積が狭く、作業もしやすいところに水田があった。高速道路建設のために現在の位置に移動)。

親子連れの方も多かった。
やっぱりお子さんは泥で遊ぶのが好きなようで、泥だらけになりながらはしゃいで作業をしているのが印象的だった。

ここの稲刈りはすべてが手作業だ。
私は今回が初めての稲刈り経験だったが、稲の葉で肌は切れるし、かがんでの作業が多くなるので腰は痛くなるし、稲穂の毛がシャツにいっぱいくっついてチクチク痛いし、機械のない時代の水田耕作の大変さを一片だが垣間見ることが出来たような気がした。
都会育ちの私にとって、農作業自体は新鮮で楽しかったが。


カヤ田の田んぼは、耕作地と周りの自然が有機的につながった、昔ながらの環境を再現しようというコンセプトでつくられている。
なので、稲刈りの間にもフナやメダカなどの魚類、数種のカエル、サンショウモやイヌタヌキモを初めとした多くの湿地性の植物(田んぼの周辺には観察ゾーンがあって、植物はいっぱい見られましたが・・・、種名を忘れました)およびトンボ類を始めとする多くの昆虫が見られ、自然観察には持ってこいの場所であると思う。

秋も深まって来つつあり、小鳥の渡りも本格的になって来ている。
田んぼの周辺のヨシ原でもコヨシキリの声が聞こえていた。
来月半ばになればノジコが大勢やって来るだろう。
それが過ぎればカシラダカオオジュリン、そしてカモたち。

鳥見屋の私にとって夏場のカヤ田は寂しい限りだったが、ようやく鳥を観察するのに良い季節がやってきて嬉しいかぎりである。