生きものがく房《のにある》@越前美山

福井県美山発。我が家の犬猫インコのお話。都市育ち夫婦→移住した山里での生活のお話。野鳥観察日記もあるよ。初めての方はカテゴリー「初めての方はこちらへどうぞ」を閲覧あれ。登場人物や動物のこと書いてます。

平家平でアトリ10000羽

11月3日からは平家平で鳥類調査&観察だった。
前日は季節外れの大寒波で山地は積雪。平家平も5cm程度積もっていた。



4日は朝から快晴だったものの、真冬並みに冷え込み、地面に霜柱が立つほどだった。



平家平での調査はおそらくこれが今年最後だが、毎年この時期は冬鳥が大挙してやって来るので一年で最も楽しい季節だ。
渡来する個体数は同じ種でも年によって変わるが、今年はアトリがやけに多い印象だった。

アトリに限らずアトリ科の仲間は年によってかなりの渡来数の変動があるようだが、平家平ではアトリは例年そこそこの規模の群れが観察されている。
大雑把には50~500羽程度の群れが絶えず遊動(あるいは渡りを)しており、多い年には1000羽以上の群れが見られている。

が、今年は桁が一つ多いようだ。
100羽以上の群れが普通に上空を飛びまわり、最大は10000羽以上の群れが見られたのだ。
時間的に塒方向に向かっているのだと思われるが、同方向(東)に向かう群れが上空数十メートルを(おそらく)10分以上に亘って流れ続けた。
カウントは約10000羽で止めたうえ、流れが途切れたのちも同方向へ向かう群れが出現し続けたので、実際にはもっと多くの個体が流れていたのだと思われる。



翌5日には、夜明けとともにカヤクグリの声が聞こえ始め、続いてベニマシコやウソの声も聞こえてきて冬鳥本番の感があった。
カヤクグリ、ウソは平家平調査の終盤を飾る種で、例年この時期に初認する。
前日まで全く声が無かったので今年は会えずじまいかと思っていたが、なんとか最終日に確認できてほっとした思いだった。