だいぶ遅めの報告になりますが。8月22日~25日で平家平にてバンディングを行ってきましたよ。
※以下、鳥がカスミ網にかかった写真や鳥を手に持った写真を掲載します。抵抗のある方は閲覧をお控えください。尚、標識調査に関してはバンダーライセンスおよび鳥獣捕獲許可証を保持している者が行っています。
この時期は夏鳥の渡りの走りで、当地ではコルリ、オオルリが多く放鳥されます。が、今回はなぜかキビタキが多め。数年前までは繁殖期に囀りも聞かれず、この時期の放鳥は少なかったはずなのですが、成鳥はもちろん、まだ全身幼羽の幼鳥から第一回冬羽にほぼ換羽を終えた個体までいろいろ見ることができました。
その中で、ちょっと風変わりな個体発見。キビタキは通常は第一回冬羽ではオスもメスもメス成鳥とほぼ同じ羽色となり区別がつかないのですが、下↓の写真の個体はややオスめいた羽色を持っていました。
パッと見た目は普通の第一回冬羽個体なのですけれども。
換羽した大雨覆の外1枚が黒色、内側2枚の基部に白斑が入っています。
腰も黄色みが強く、上尾筒は黒みを帯びています。
こちら↓は通常の第一回冬羽の個体。
換羽はしていて幼羽と成羽の違いはあるものの、大雨覆は一様に黒褐色です。
上尾筒もオリーブ色がかった褐色で黒みはまったくないですよね。腰の色が少しわかりにくいのですが、オリーブ色で上の写真の個体のように黄色くはないです。
ちなみにオスの成鳥はこんな感じ。
(成鳥は3枚それぞれ違う個体の写真です)
第一回冬羽から事故で換羽をした場合、成鳥と同じ色の羽毛が生えて来るみたいなのですが、今回の個体の場合はナチュラルに幼羽からの換羽で成鳥っぽい羽毛が生えてきたみたいです。
こういう個体は稀にいるようです。といっても第一回冬羽個体を何百羽も見てたぶんこれが2例目(スミマセン💦過去データを整理しないと正確な数字出せません)なので、雌雄比を半々としても1%に満たない確率だと思われます。
この時期のバンディングはまだ当地で繁殖している個体が残っていたり、幼羽の個体が残っていたり、すでに渡りが始まっている種がいたりで面白いのですけれどもね。今回調査期間を5日間も設定したのに満足に晴れていたのは初日の調査準備の日だけでした。成果が無いわけではないですが、放鳥数は伸びなかったです。少々不完全燃焼…。
また今月頑張ります。
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